たった1両編成。こぢんまりとしたこの列車に、
なぜ「地球探索鉄道」と銘打ったのか。
それは、乗車から約10分後には
お分かりいただけることでしょう。
住宅街を抜け、心地よい揺れに体が慣れた頃
すでに車窓は一面の緑。
時折、ピーッ!と鳴り響く笛に、ふと前方を窺えば
何食わぬ顔で駆けてゆくエゾシカたちに出会えるはず。
ある時は、陸と海の狭間を縫うように、
またある時には、広大な原野を滑るように走る花咲線。
断崖絶壁や湿原など、海と大地が織りなす独自の地球環境と
ここでしか見ることのできない希少な動植物たち。
その、一瞬一瞬との出会いを、撮って・食べて・体験する。
花咲線の旅とはまさに、まだ見ぬ地球の不思議と出会う旅。
本日も、花咲線沿線の地球は見ごろです。
4分半のダイジェスト版
撮影/大滝 恭昌