地酒を味わう、ほろ酔い鉄道旅。

グルメ

地酒を味わう、
ほろ酔い鉄道旅。

ほろ酔い気分で1日中過ごせるのも、鉄道が運んでくれる旅ならでは。道東が誇る地酒を堪能しに出かけよう。根室の老舗が醸す「北の勝」、海を眺めながらいただく「厚岸ウイスキー」、スイーツなどにも使われる釧路の「福司(ふくつかさ)」と、こだわりが詰まった地酒が各地に存在する。地元民も愛するおいしさを、心ゆくまで味わいたい。

1.釧路「福司」・旅の始まりは、気軽な一杯

花咲線のスタート地点、釧路駅。まずは釧路に唯一残るの地酒蔵、福司の日本酒で、このほろ酔い旅をスタートしたい。酒の消費地である港町・釧路で、地元の食材に合うお酒を目指してきた福司。創業当時から変わらない手造りの方法で、その酒は醸される。

地酒を味わう、ほろ酔い鉄道旅。

気軽に楽しむなら、淡麗な味わいのカップ酒「ツカサカップ」や福司の酒粕を使った「福司 あまざけ」が良いだろう。レトロなイラストも可愛らしい。また、甘党ならば地元企業である「中島菓子舗」とコラボした「地酒ケーキ」などのスイーツも見逃せない。蔵に併設された直売所ではもちろんのこと、釧路駅構内や、駅近くの「和商市場」などで手に入れることができる。つまみと一緒に買い込んで、乗り遅れないように鉄道へ。車窓の流れる景色とともに味わおう。

地酒を味わう、ほろ酔い鉄道旅。

インフォメーション

Infomation

福司酒造

住所:釧路市住吉2丁目13-23
電話番号:0154-41-3100
直売所営業時間/月〜金曜10:00〜16:00、土曜10:00〜14:00

2.厚岸「厚岸ウイスキー」・地元だけの味を楽しむ一杯

釧路から揺られて1時間、厚岸駅に到着。お目当ては、堅展実業が立ち上げた厚岸蒸留所が造るウイスキーだ。厚岸の土壌に含まれた泥炭、別寒辺牛湿原からの清らかな水、そして風が運ぶ海霧。厚岸のこれらの条件が、ウイスキーの聖地とも呼ばれるスコットランドのアイラ島の気候と重なることから、この土地が選ばれたそう。2016年に蒸留を開始し、今や国内外から注目を浴びている。

ぜひ味わってほしいのが、厚岸町内でのみ味わえるウイスキー「牡蠣の子守唄」。「地元の人々にも楽しんでもらいたい」という思いで造られた限定ブレンドだ。ボトルでの販売はされておらず、町内の飲食店だけで提供されている。道の駅「コンキリエ」内のレストラン「オイスターバール ピトレスク」もその一つ。常時6種類ほどのウイスキーがあり、飲み比べも楽しむことができる。厚岸の海を眺めながら、ゆったりといただきたい。

地酒を味わう、ほろ酔い鉄道旅。

インフォメーション

Infomation

厚岸味覚ターミナル・コンキリエ オイスターバールピトレスク

住所:厚岸郡厚岸町住の江2丁目2
電話番号:0153-52-4139
営業時間/4〜9月 11:00~20:00 (L.O. 19:30)
10〜12月 10:00〜19:00(L.O. 18:30)
1〜3月 10:00〜18:00(L.O. 17:30)

3.根室「北の勝」・居酒屋で魚介とともに、クイッと一杯

終着地点の根室駅へ。締めくくりはやはり、根室で造られている日本酒「北の勝」だろう。碓氷勝三郎商店が生み出すこの日本酒は、地元の自然に対する強い思いから育まれてきた。気候に対応し、豊かな自然が育む水に支えられて行う清酒醸造は、漁業や牧畜と同じように大自然と向き合う仕事。その時々の季節を受け止めながら造られている。

地酒を味わう、ほろ酔い鉄道旅。

根室の居酒屋に入れば、ほぼ必ずと言って良いほど、北の勝がメニューに並んでいる。中でも「大海」は地元で最も親しまれている酒で、すっきりときれいな辛口。根室の魚介と相性良く、透明感のあるのどごしが特徴だ。つまみと共に一杯、また一杯とつい酒が進む。1日を振り返りながら、北国の味を心ゆくまで堪能しよう。

地酒を味わう、ほろ酔い鉄道旅。

インフォメーション

Infomation

株式会社碓氷勝三郎商店

住所:根室市常盤町1丁目6
電話番号:0153-23-2010
※商品の販売は行っていない。